「 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の感想をさっそくまとめました。ネタバレがあるのでご注意ください。
目次
「 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」1話の感想

©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
最初からやられました、京都アニメーションの神作画に神音楽、、、
まるで映画を見ているような導入に驚きました。
音楽が贅沢すぎて、これは毎回ヘッドホンは必須ですね。
背景もさすが、京都アニメーションという神作画。

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町の建物、港の風景、広大な大地、1話の導入だけでどんな舞台かがよくわかりました。

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最初に登場したのは、ホッジンズ中佐と呼ばれた男。

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ヴァイオレットの上司に当たる男で、中佐と呼ばれます。
ベッドから落ちたところで登場したヴァイオレットは、ギルベルト少佐をしきりに心配します。

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少佐は、、
ギルベルト少佐は、、
どちらにいらっしゃるのですか、、
ご実家に戻られているのでしょうか、、
少佐のお怪我の具合は、、
少佐も重症を追われたはずです、、、
生きて、、、
いらっしゃるのですか、、、
少佐は、、
中佐のなんとも言えない表情と看護婦の助け舟から、ギルベルト少佐はもう亡くなってしまっているのではないかと、、、

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わざと話題をずらしても、何度も少佐のことを尋ねるヴァイオレット、、、それに中佐は嘘をついてしまいます、、、
中佐は少佐ばかりを気にするヴァイオレットに対し、「それが少佐の命令だと、少佐を利用してしまいます」
病院を出たヴァイオレットは、「少佐から貰ったブローチが無い」と騒ぎますが、それも中佐は少佐の命令として従わせてしまいます。

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こうして『命令』と言われればなんでも従ってしまうヴァイオレットは、かなりきつい環境で生活をしていたのではないかと思ってしまいます。

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ヴァイオレットはどうやら、「エヴァーガーデン家」という家に引き取られるようです。
港に船で着くのですが、ここの海の描写がキレイ。

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ヴァイオレットを迎えてくれたのは優しそうな奥方

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奥方は打ち解けようと試みますが、ヴァイオレットはなかなか心を開こうとせず、冷たい対応をしてしまいます。

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エヴァーガーデン家の奥方もそのヴァイオレットに戸惑ってしまい、遂にはヴァイオレットは帰ろうとするホッジンズを追い、家を飛び出してしまいます。
そして「道具として使えない自分を処分してください」と言います。
自分を「道具」と言いさらには「処分」って、、、まさに心を持たない人形のよう、、
そしてヴァイオレットは、ホッジンズ中佐の経営する会社に行くことに
中佐はめちゃくちゃ有能で、かなり大きい会社を作っていました。

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手紙を預かって届ける今の郵便局のような仕事。この世界は字がかけない人がいるので、手紙を代筆している事業もあるんだとか。
ここで登場するのが、ベネディクトという青年。

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ちょっとやる気がなさそうに見えるが、ヴァイオレットの指導をすることになっても放り出すことなくマジメに指導をします。
一日中作業をしていたヴァイオレットは、ベネディクトに、「次は配達行ってみるか、」

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と言われ、夜間に配達をしてしまいます
言葉を「そのままの意味」で受け取ってしまうのもヴァイオレットらしいですが、それをベネディクトが知るわけもないですよね。

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ホッジンズに見つけられ、食事へと連れて行かれますが、言葉をそのままで受け取ってしまうあたりも、軍人らしさというか、心がないということが伝わってきますね。

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食事のシーンに「言葉の意味を取り違えた」ことの話題がでるが、私はそれよりホッジンズが箸を使っていたことが気になりました。
てっきりヨーロッパが元の世界になっていると思っていたのですが、それよりはちょっと違うオリジナルな設定がたくさんあるよです。
ヴァイオレットは食事の際も、指示があるまでは食べ物に一切手を付けず、小さい頃から軍にいたということが伝わってきますね。
そして最後のパートに男性から代筆を求められ、その手紙の最後に『愛してる』という言葉が登場します。

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ヴァイオレットはそれをきっかけに、タイプライターを使って代筆をする「自動手記人形になりたい」と言います。

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ギルベルトに従っていたばかりのヴァイオレットが、はじめて自分の意思を表したことに、ホッジンズも許すしかないですよね。

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ギルベルト少佐の最後の言葉は

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生きるんだ、
ヴァイオレット、、
君は、生きて、、自由になりなさい、、
心から、、、
愛してる
でした。
小さい頃から軍人として心を持たないように育てられたヴァイオレットにとっては、「愛している」ということは難しいこと。それがヴァイオレットが最も信頼し、尊敬し、慕っていた少佐の最後に聞いた言葉ともなれば、知りたいのはなおさらですよね。
1話ギャラリー
WEBエンドカード
スタッフコメント
スタッフのコメントが公開されましたので掲載させていだ抱きます。
絵コンテ・演出 石立太一
1話のコンテ、演出を担当しました石立と申します。第1話ということで、随分悩んだことを覚えております。エピソードとして何を持ってくるべきか、キャラクターデザイン、背景、色彩設計、撮影処理。ここから始まる全てのエピソードの起点として、どう在るのがもっとも相応しいか。悩みました。
結果、ヴァイオレットという少女の魅力「愚かしいほどの実直さ、透明ではなく白」これを表現するならば、変に奇を衒わずに、そのまま、ありのままのヴァイオレットを素直に描く事が大切だと思いました。それは、彼女の存在そのものが美しいと、原作を読んで感じたからです。
その為に、この世界なりの「そのまま、ありのまま」をなるだけ素直に描き。そこに「真っ白な違和感」を存在させる。「彼女の見た世界」ではなく「世界を見た彼女」を描く。その客観的視点こそがこの作品に相応しいのではないかと。彼女の成長とともに視点も変化していくかもしれません。ですがそれも含めて見ていただいた方に、「良かった」と言っていただける作品を目指して制作しました。最終話までお付き合いいただけたら幸いです。
ホッジンズ役 子安武人
素敵な作品に出演する事が出来感謝しています。
人の想いの優しさに触れて心が温かくなるのを感じる事が出来る、とても美しい作品ですのでどうか最後まで見守ってやって下さい。
ベネディクト役 内山昂輝
1話いかがでしたか?『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ならではの世界観が提示されていたと思います。
そして、まだまだ物語に謎が残されているので、ヴァイオレットにこれまで何があったのか気になった方が多いかもしれません。
演じるベネディクト・ブルーについては、アフレコの最初に石立監督から説明を受けて、そこで初めて彼がヒールの付いた靴を履いていることに気づいて驚きました。
何やら彼独特の美意識があるみたいです。
また、これからのお話でベネディクトと一緒に働いている郵便社の他のメンバーも登場するので、ヴァイオレットのこれからと共に、そちらにも注目していただけたら幸いです。
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」概要
ストーリー
想いを綴る、愛を知るために。
感情を持たない一人の少女がいた。
彼女の名は、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。
戦火の中で、大切な人から告げられた言葉の意味を探している。
戦争が終わり、彼女が出会った仕事は誰かの想いを言葉にして届けること。
ーー戦争で生き延びた、たった一人の兄弟への手紙
ーー都会で働き始めた娘から故郷の両親への手紙
ーー飾らないありのままの恋心をつづった手紙
ーー去りゆく者から残される者へ最期の手紙
手紙に込められたいくつもの想いは、ヴァイオレットの心に愛を刻んでいく。
これは、感情を持たない一人の少女が愛を知るまでの物語。
キャスト
ヴァイオレット・エヴァーガーデン:石川由依
クラウディア・ホッジンズ:子安武人
ギルベルト・ブーゲンビリア:浪川大輔
カトレア・ボードレール:遠藤 綾
ベネディクト・ブルー:内山昂輝
エリカ・ブラウン:茅原実里
アイリス・カナリー:戸松 遥
スタッフ
原作:「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」暁佳奈(KAエスマ文庫/京都アニメーション)
監督:石立太一
シリーズ構成:吉田玲子
キャラクターデザイン:高瀬亜貴子
シリーズ演出:藤田春香
世界観設定:鈴木貴昭
美術監督:渡邊美希子
色彩設計:米田侑加
撮影監督:船本孝平
3D監督:山本 倫
小物設定:高橋博行・太田 稔
編集:重村建吾
音響監督:鶴岡陽太
音楽プロデューサー:斎藤 滋
音楽:Evan Call
音楽制作:ランティス
OP主題歌:TRUE [ Sincerely ]
ED主題歌:茅原実里 [ みちしるべ ]
アニメーション制作:京都アニメーション
製作:ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会
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